減量治療の可能性としてのタキシフォリン:後ろ向き縦断研究
Yorito H , Yuriko N , Soshiro O, Satoshi S , Kunihiro N, Masafumi I
Nutrients. 2025 Feb 16;17(4):706. doi: 10.3390/nu17040706.
[概要(翻訳版)]
要約
背景/目的:主に減量に焦点を当てた肥満治療の現在のアプローチは、長期的な結果を維持することが難しいため、しばしば不十分である。そのため、肥満に対する新しい、安全で持続可能な薬が大いに期待されている。天然の生理活性フラボノイドであるタキシフォリンは、さまざまな疾患に対して多面的な保護効果を発揮することがわかっている。私たちの実験的な生体内および生体外研究では、タキシフォリンの投与が減量に寄与することが明らかになった。したがって、タキシフォリンの長期経口摂取は臨床的に減量に関連しているという仮説を立てた。方法:2021年1月から2021年7月までの定期的な診療中に一貫して体重をモニタリングした参加者を対象に、後ろ向き縦断研究を実施。1日300 mgのタキシフォリンを投与された患者の体重変化を、タキシフォリンを投与されなかった患者の体重変化と比較した。
結果: この研究には合計 62 人の患者が登録され、そのうち 36 人がタキシフォリンを服用し、26 人が服用しなかった。タキシフォリンを長期摂取した患者は、平均 176.1 日と 177.7 日の追跡期間中に、タキシフォリンを服用しなかった患者よりも体重減少が大きくなった (それぞれ -1.6 kg 対 -0.3 kg、p = 0.026)。さらに、タキシフォリンの長期摂取は、体重減少の増加の独立した予測因子でした (調整 β [平均差] -0.14、95% 信頼区間 [-2.69、-0.18]、p = 0.026)。有害事象は観察されなかった。
結論: タキシフォリンを長期にわたって毎日経口摂取すると、安全かつ持続的に肥満を予防または管理できる可能性がある。
[原文:Linked PubMed®]
Taxifolin as a Therapeutic Potential for Weight Loss: A Retrospective Longitudinal Study